こんにちは。ひとりサロンコーチのかとうひろきです。
「サロンを開業したいけれど、最初のお客様はどうやって集めればよいのだろう」
「まだオープンしていないのに、SNSで発信してもよいのかな」
「開業準備だけで精一杯。集客はオープンしてからでも大丈夫だろうか」
これからひとりサロンを始める方にとって、集客は大きな不安のひとつだと思います。
施術技術を学び、メニューを考え、物件や設備を準備する。
やることがたくさんある中で、集客は後回しになりがちです。
私自身、2013年に名古屋のマンションの一室から腸セラピー専門サロンを開業しました。
当時は十分な資金も人脈もなく、開業当初は集客に苦労しました。
その後、ホームページやお客様からの紹介などを通じて、13年間サロンを続けてきました。
そんな経験から、今、開業前の方にお伝えしたいことがあります。
集客は、サロンをオープンした日から始めるものではありません。開業前から少しずつ準備できることがあります。
ただし、毎日SNSを投稿したり、広告費をかけたりすることが、すべての人に必要というわけでもありません。
大切なのは、自分が提供したいサービスと、それを必要としている方をつなぐ準備をしておくことです。
今回は、開業前に準備しておきたい5つのことと、オープンまでの具体的な進め方をご紹介します。
なぜ開業前から集客の準備が必要なのか
サロンを開業するとき、多くの方が施術や設備の準備に時間を使います。
もちろん、安全で快適なサービスを提供するために必要なことです。
ただ、どれだけ素敵なサロンが完成しても、その存在を知らなければ、お客様は予約できません。
さらに、初めて利用するサロンでは、料金や施術内容だけでなく、施術者がどんな人なのか、安心して利用できる場所なのかを確認したい方もいると思います。
そのため、サロンの存在を知っていただいてから予約されるまでには、ある程度の時間がかかる場合があります。
開業前から情報を発信しておけば、オープンまでの間にサロンの特徴を知っていただく機会をつくれます。
とはいえ、開業前から必ず予約を獲得しなければならないわけではありません。
まずは、サロンの存在を知ってもらい、興味を持った方が必要な情報を確認できる状態をつくること。
これが開業前の集客準備の基本です。
1. 誰に来てほしいサロンなのかを明確にする
最初に取り組みたいのは、SNSのアカウントをつくることでも、ホームページをつくることでもありません。
どのようなお客様に、どのようなサービスを届けたいのかを考えることです。
例えば、同じリラクゼーションサロンでも、対象となるお客様はさまざまです。
仕事や家事で忙しく、静かに過ごす時間がほしい方。
施術内容について丁寧に説明してもらいたい方。
一人のセラピストに継続して相談したい方。
こうした方々では、サロンに求めることが異なる場合があります。
あなたは、どのような方に来ていただきたいと考えていますか?
まずは3つのことを整理する
最初から細かな人物像を設定しなくても構いません。
まずは、次の3つを考えてみてください。
- どのような悩みや希望を持つ方に来てほしいか
- その方にどのような施術や時間を提供できるか
- 自分のサロンには、どのような特徴があるか
例えば、
「名古屋で、仕事や家事の合間に静かに過ごせる時間を求めている方に向けた、完全予約制のプライベートサロン」
といった形です。
これは説明のための例ですが、誰に何を提供するのかが見えてくると、発信する内容も考えやすくなります。
ただし、対象を絞ることと、それ以外のお客様を断ることは別です。
自分のサービスを必要としている方に、特徴が分かりやすく伝わることが大切です。
集客方法を考える前に、まずは誰に何を伝えたいのかを整理してみてください。
2. ホームページに必要な情報を揃える
次に取り組みたいのが、サロンの情報を確認できる場所をつくることです。
ホームページでも、必要な情報をまとめた予約ページでも構いません。
大切なのは、興味を持った方が自分で内容を確認できることです。
例えば、Instagramでサロンを知った方がいたとします。
その方が、
「どんな施術なのだろう」
「料金はいくらだろう」
「どこにあるのだろう」
と思ったとき、情報が見つからなければ予約をためらうかもしれません。
開業前に掲載しておきたい情報
最初から立派なホームページを完成させる必要はありません。
まずは、次の内容を揃えておきましょう。
- サロン名とサービスの特徴
- 施術者のプロフィール
- メニュー・料金・所要時間
- 営業予定日と営業時間
- 所在地やアクセス方法
- オープン予定日
- 問い合わせ方法と予約受付開始日
所在地については、プライバシーや安全性に配慮した案内方法を検討することも必要です。
また、まだ予約を受け付けていない場合は、そのことも明記します。
例えば、
「2027年4月オープン予定。ご予約の受付開始日は、決まり次第こちらのページでご案内します」
という形です。
※日付は説明用の例です。
開業前からすべての情報が決まっている必要はありません。
ただし、未確定のことを確定事項のように掲載しないようにしましょう。
スマートフォンで確認してみる
ホームページができたら、スマートフォンから確認してみてください。
文字は読みやすいでしょうか。
料金や予約方法は、すぐに見つかるでしょうか。
写真だけでなく、サロンの特徴が文章でも伝わっているでしょうか。
ホームページは、見た目の美しさだけでなく、初めての方が安心して判断できる情報があることを大切にしたいと思っています。
3. 自分とお客様に合った集客方法を選ぶ
ホームページなどの基本情報を整えたら、サロンの存在を知っていただく方法を考えます。
ここで大切なのは、流行している集客方法をすべて取り入れようとしないことです。
例えば、Instagramでの発信が得意な方もいれば、文章で丁寧に説明する方が得意な方もいるでしょう。
また、お客様がサロンを探す方法も一つではありません。
SNSで見つける方もいれば、Google検索やGoogleマップを使う方もいます。
InstagramなどのSNSを使う場合
SNSでは、サロンの雰囲気や施術者の人柄を伝えることができます。
開業前であれば、例えば次のような内容が考えられます。
- なぜサロンを開業したいと思ったのか
- どのような施術を提供する予定なのか
- 施術者のプロフィールや経験
- サロンの準備状況
- オープン予定日や予約に関する案内
ただし、準備の様子を毎日投稿しなければならないわけではありません。
投稿回数を増やすこと自体が目的にならないようにしたいところです。
Google検索やGoogleマップを活用する場合
地域でサロンを探している方に知っていただくには、Google検索やGoogleマップも重要な接点になります。
例えば、
「地域名+リラクゼーションサロン」
「地域名+オイルトリートメント」
といった検索です。
ホームページには、地域やサービスの内容を分かりやすく記載しておきましょう。
また、Googleビジネスプロフィールを利用できる事業形態であれば、開業前から準備できる場合もあります。
ただし、自宅サロンやレンタルサロンなどでは、事業形態や顧客対応の方法によって登録条件が異なります。
特に、単にレンタルスペースを利用しているだけでは、自分の店舗として登録できない場合があります。
利用を考えている方は、Googleの公式ガイドラインを確認してください。
広告を利用する場合
開業前から広告を出す方法もあります。
広告には、必要としている方に短期間で情報を届けられる可能性があります。
一方で、広告費をかければ必ず予約が入るわけではありません。
最初から大きな金額を使うのではなく、予算と目的を決め、問い合わせや予約へのつながりを確認することが大切です。
SNS、Google検索、広告のどれか一つが正解なのではなく、お客様の探し方と自分が続けられる方法を組み合わせて考えることが大切です。
4. 問い合わせから予約までの流れを準備する
サロンの情報を発信し始めると、興味を持った方から問い合わせが届く場合があります。
そのときに、スムーズに対応できる準備も必要です。
例えば、ホームページを見た方が、
「いつから予約できますか?」
「どのメニューを選べばよいですか?」
「駐車場はありますか?」
と問い合わせてくださったとします。
その都度、必要な情報を一から考えていると、対応に時間がかかります。
そこで、よくある質問への回答を事前に整理しておくと便利です。
予約受付を始める前に決めておきたいこと
- 予約受付開始日
- 予約可能な営業日と時間
- 予約方法
- 支払い方法
- 予約変更・キャンセルの条件
- 問い合わせへの対応方法
LINE、予約フォーム、予約システムなど、どの方法を使うかも考えておきましょう。
大切なのは、たくさんのツールを導入することではありません。
お客様が迷わず予約でき、自分自身も無理なく管理できる方法を選ぶことです。
また、予約開始前から問い合わせを受け付ける場合は、どこまで対応できるのかを明確にしておきます。
例えば、
「現在はお問い合わせのみ受け付けています。ご予約の受付開始日は、決まり次第お知らせします」
といった案内です。
集客は、サロンを知っていただくところで終わりません。興味を持った方が迷わず問い合わせや予約に進めることまで考えておきたいところです。
5. 開業後の集客計画も先に考えておく
最後に大切なのが、開業後の計画です。
開業前にホームページやSNSを準備しても、すぐに十分な予約が入るとは限りません。
そのため、オープン後の1〜3ヶ月に何を確認し、どのように改善していくかも考えておきましょう。
売上だけでなく途中の数字を見る
例えば、月10人の新規のお客様を目標にしているとします。
しかし、開業初月の新規予約が2人だった場合、その数字だけを見ても原因は分かりません。
ホームページを見ている人が少ないのか。
見てもらえているけれど、予約につながっていないのか。
問い合わせは来ているけれど、希望する日時が合わないのか。
原因によって、改善することは変わります。
そこで、まずは次の数字を確認してみてください。
- ホームページの閲覧状況
- 問い合わせ件数
- 新規予約件数
- 来店につながった件数
- お客様がサロンを知ったきっかけ
すべてを細かく分析する必要はありません。
例えば、新規のお客様に、
「何をご覧になって当サロンを知ってくださいましたか?」
と伺い、簡単に記録することからでも始められます。
予約が入らないときに見直す順番
新規予約が少ない場合、すぐに料金を下げる必要があるとは限りません。
まずは、サロンの存在を知っていただけているかを確認します。
次に、どんなサービスを提供しているのかが伝わっているか。
そして、料金や営業時間、予約方法など、判断に必要な情報が揃っているかを見直します。
そのうえで、サービス内容や料金についても検討していきます。
予約が少ないという結果だけを見るのではなく、どこに改善の余地があるのかを分けて考えることが大切です。
開業3ヶ月前からの集客準備スケジュール
ここまでの内容を、時系列で整理してみましょう。
開業まで約3ヶ月ある場合のモデルです。準備期間が短い場合は、安全面や営業条件の確認を優先し、必要な作業を調整してください。
開業3ヶ月前 サロンの土台をつくる
この時期は、どんなサロンを開くのかを明確にします。
- 来てほしいお客様を考える
- 提供するメニューと料金の案をつくる
- 営業場所と営業可能な条件を確認する
- サロンの特徴を短い文章にまとめる
- ホームページに必要な情報を整理する
特に、誰にどんなサービスを提供するのかを考えることが大切です。
ここが曖昧なまま発信を始めると、文章や写真の方向性も定まりにくくなります。
開業1ヶ月前 情報を公開する
この時期は、サロンの情報を実際に見ていただける状態に整えます。
- ホームページや案内ページを公開する
- メニュー・料金・アクセスを確認する
- SNSなどで開業予定を案内する
- 問い合わせ方法を整える
- 予約受付開始日を明記する
準備中の写真を公開する場合は、お客様に見せられる範囲の情報だけにしましょう。
また、開業日が変更になる場合は、掲載内容も更新します。
オープン直前 予約導線を確認する
いよいよ開業が近づいたら、予約までの流れを確認します。
- スマートフォンでホームページを確認する
- 予約フォームが正常に動作するか確認する
- 問い合わせに返信できるか確認する
- 営業日時と所在地の案内を確認する
- 初回のお客様への案内を準備する
可能であれば、知人などにページを見てもらい、初めて訪れる方の目線で分かりにくいところがないか確認するのもよいと思います。
開業後1〜3ヶ月 集客を振り返る
開業後は、予定どおりに進んだかどうかを振り返ります。
- 新規のお客様がどこから来たか確認する
- ホームページの閲覧状況を確認する
- 問い合わせから予約までの流れを見直す
- よくいただく質問をホームページに反映する
- 費用と売上を比較して無理がないか確認する
ただし、開業してすぐに集客方法を何度も変えると、何が役立っているのか判断しにくくなる場合があります。
一定期間の結果を見ながら、改善することを絞っていきましょう。
私が開業当初の経験から感じていること
私は2013年、名古屋のマンションの一室から腸セラピー専門サロンを始めました。
当時は人脈や資金が十分ではなく、開業当初は集客に苦労しました。
その後、ホームページで施術内容や自分の考え方を伝え、お客様との関係を大切にしながら、13年間サロンを運営してきました。
広告費をかけずに運営し、予約が2ヶ月待ちになった時期もあります。
ただし、私と同じ方法を選べば、誰でも同じ結果になるとは考えていません。
今は、開業する地域やサービスによって、SNSやGoogle検索、広告などを活用する必要性も変わります。
私が大切だと感じているのは、誰かが成功した方法をそのまま真似することではありません。
自分の特徴を理解し、お客様がどこで情報を探しているのかを考えながら、続けられる方法を選んでいくことです。
また、開業前から集客の準備をすることと、開業前に予約をたくさん集めなければならないことは違います。
準備の段階でできることを整え、開業後もお客様の反応を見ながら少しずつ改善していく。
私は、そんな進め方を大切にしたいと思っています。
よくある質問
Q. 開業前はいつから集客を始めればよいですか?
準備が整っている部分から始められます。
例えば、開業予定が3ヶ月後であれば、その時点からサロンの特徴や開業予定を伝えることもできます。
ただし、提供内容や営業場所が未確定の場合は、まず事業の条件を整理することが先です。
Q. 開業前からInstagramを毎日投稿する必要はありますか?
毎日投稿することが必須というわけではありません。
お客様が利用している媒体かどうか、自分が継続できるかどうかを考えて判断しましょう。
SNS以外にも、ホームページやGoogle検索など、サロンを知っていただく方法はあります。
Q. Googleマップには開業前から登録できますか?
条件を満たす事業であれば、開業予定日を設定してGoogleビジネスプロフィールを準備できる場合があります。
Googleでは、開業予定日を設定した確認済みのビジネスプロフィールについて、開業前から検索結果に表示する仕組みがあります。ただし、表示時期や利用条件は公式案内で確認する必要があります。
特に、自宅サロンやレンタルサロンでは、事業形態や住所の扱いについて確認してください。
Q. 開業前に予約が入らなかったら失敗ですか?
そうとは限りません。
開業前の認知状況や、提供するサービス、地域での需要によって結果は異なります。
予約が入らなかった場合も、ホームページへのアクセスや問い合わせの状況などを確認し、どこに改善の余地があるか考えてみましょう。
まとめ|開業前の集客は お客様との出会いを準備すること
ひとりサロンの開業前に準備したいことは、大きく分けて5つです。
- 誰に来てほしいサロンなのかを明確にする
- ホームページに必要な情報を揃える
- 自分とお客様に合った集客方法を選ぶ
- 問い合わせから予約までの流れを準備する
- 開業後の集客計画も考えておく
最初から、すべてを完璧に整える必要はありません。
ただ、サロンを開くことだけに集中するのではなく、その存在をどのように知っていただくかまで考えておくことは大切です。
私は、13年間サロンを続ける中で、自分に合った方法を選び、少しずつ改善していくことの大切さを感じてきました。
開業前に大切なのは、無理をして目立つことでも、たくさんの媒体で発信することでもありません。
必要としている方が、サロンの存在を知り、安心して利用を検討できる状態をつくること。
そんな視点から、今できる準備をひとつずつ進めてみてください。
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