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ひとりサロンを開業したい人へ|最初に考えておきたい5つのこと

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「いつか自分のサロンを開きたい」

そう思っていても、実際に何から始めればよいのか分からないという方は少なくありません。

資格を取得した方がよいのか。物件を探すべきなのか。Instagramを始めた方がよいのか。

調べれば調べるほど、やるべきことが増えてしまうこともあります。

私は2013年、名古屋で腸セラピー専門サロンを開業しました。

最初は自宅の一室からのスタートでした。大きな店舗を構えたり、多額の広告費をかけたりしたわけではありません。

ホームページやお客様からの紹介などを通じてサロンを運営し、13年間この仕事を続けてきました。

その経験から、開業前に大切なのは、必要なものを揃えることだけではなく「どんなサロンを、どのように続けていきたいのか」を考えておくことだと感じています。

今回は、これからひとりサロンを始めたい方に向けて、最初に考えておきたい5つのことをお伝えします。

目次

1. どんな働き方をしたいのか

ひとりサロンの良さのひとつは、働き方を自分で決められることです。

週に何日営業するのか。何時から何時まで働くのか。1日に何人のお客様をお迎えするのか。

もちろん、お客様のご希望や売上との兼ね合いはありますが、自分で考えて選ぶことができます。

そこで、最初に考えてほしいのは「サロンを開いて、どんな生活を送りたいのか」ということです。

例えば、

  • 子育てや家事と両立しながら働きたい
  • 会社員を続けながら週末だけ営業したい
  • 将来的にはサロンを本業にしたい
  • 一人ひとりのお客様と時間をかけて向き合いたい
  • 収入を確保しながら、休日も大切にしたい

同じひとりサロンでも、目指す働き方は人によって違います。

週に2日営業したい人と、週に5日営業したい人では、必要な売上やメニューの考え方も変わってきます。

最初から理想どおりに働けるとは限りません。それでも、どんな働き方を目指しているのかを明確にしておくことは、今後の判断基準になります。

まずは、理想の1週間のスケジュールを紙に書いてみてください。

何曜日に働き、何曜日に休みたいのか。

そこから、サロンの具体的な形が少しずつ見えてきます。

2. 誰のためのサロンなのか

次に考えたいのは、どんなお客様に来ていただきたいのかということです。

これは、単にお客様の年齢や性別を決めるという話ではありません。

「どんなことで困っている人の役に立ちたいのか」

そこまで考えることが大切です。

例えば、同じリラクゼーションサロンでも、

  • デスクワークで肩や首の疲れを感じている人
  • 子育てや仕事で自分の時間が取れない人
  • 日々の緊張から離れ、ゆっくり過ごしたい人

では、求めているサービスや時間の過ごし方が異なります。

誰に来ていただきたいのかが曖昧なままだと、メニューやホームページに書く言葉も曖昧になりやすくなります。

反対に、お客様の悩みや希望が具体的になると、自分のサロンで何を提供すればよいのかも考えやすくなります。

ここでひとつ注意したいのは、最初から対象を狭く決めすぎる必要はないということです。

まだ施術経験が少ない方は、これまで練習や施術をしてきた中で、どんな人の役に立てたのか、どんな悩みに関心があるのかを振り返ってみてください。

その積み重ねも、サロンの方向性を決める材料になります。

3. 何を提供するサロンなのか

サロン開業を考える方の多くは、すでに何らかの施術技術を学んでいると思います。

整体、アロマトリートメント、リフレクソロジー、腸セラピーなど、さまざまな技術があります。

もちろん、施術技術を身につけることは大切です。

ただし、お客様がサロンを探すとき、必ずしも施術の名前や技術の違いを理解しているとは限りません。

例えば「90分のオイルトリートメント」という説明だけでは、どのような時間を過ごせるのか、どんな悩みを持つ人に向いているのかが伝わりにくいことがあります。

そこで考えたいのが、次の3つです。

  • どんな悩みや希望を持つお客様に提供するのか
  • 具体的にどんな施術やサービスを行うのか
  • お客様にどのような時間や体験を提供したいのか

例えば、静かな空間でゆっくり休んでいただくことを大切にするサロンもあれば、身体の状態を丁寧に確認し、日常のセルフケアまで伝えるサロンもあります。

どちらが正しいということではありません。

自分が提供したいことと、お客様が求めていることが重なる部分を見つけていくことが大切です。

また、開業時からメニューをたくさん用意する必要もありません。

まずは自分が責任を持って提供できるサービスを明確にし、実際のお客様の声を聞きながら見直していく方法もあります。

施術によって得られる効果を説明する場合は、医学的に確認されていない改善や治療を約束する表現は避けましょう。

4. どのようにサロンを知ってもらうのか

技術を身につけてサロンを開いても、それだけでお客様が来てくださるわけではありません。

自分のサロンを必要としている人に、まず存在を知っていただく必要があります。

方法としては、例えば次のようなものがあります。

  • ホームページを作成する
  • Googleマップなどで地域の方に見つけてもらう
  • InstagramなどのSNSで情報を発信する
  • 知人や既存のお客様からの紹介につなげる
  • 地域の店舗や事業者とのつながりをつくる

どの方法が適しているかは、サロンの場所や対象のお客様、自分の得意なことによって異なります。

私自身は、ホームページや紹介を中心にサロンを運営してきました。

ただし、だからといってSNSや広告が必要ないということではありません。

Instagramで自分の考えやサロンの雰囲気を伝えることが得意な方もいるでしょう。

一方で、文章をじっくり書くことや、お客様と直接お話しすることの方が得意な方もいます。

重要なのは、流行している方法をすべて取り入れることではなく、自分のお客様がどこで情報を探しているのかを理解し、続けられる方法を選ぶことです。

また、知っていただいた後のことも忘れてはいけません。

ホームページを見ても、料金や場所、予約方法が分からなければ、問い合わせをためらう方もいるでしょう。

集客は単にアクセス数やフォロワー数を増やすことではありません。

サロンを知り、興味を持ち、安心して問い合わせや予約ができるところまで考える必要があります。

最初はひとつかふたつの方法を選び、実際の反応を確認しながら改善していくとよいと思います。

5. 無理なく続けられるサロンなのか

開業準備では、内装やメニュー、サロンの名前など、目に見える部分に意識が向きやすくなります。

しかし、長く続けるためには、お金の計画も欠かせません。

例えば、毎月次のような費用が発生します。

  • 家賃やレンタルサロンの利用料
  • 水道光熱費や通信費
  • オイルやタオルなどの消耗品費
  • 予約システムやホームページの維持費
  • 広告宣伝費
  • 保険料やその他の運営費

自宅サロンであっても、費用がまったくかからないわけではありません。

また、売上がそのまま自分の収入になるわけでもありません。

仮に、毎月の売上目標を30万円、平均客単価を10,000円とすると、月に30回の来店が必要です。

週4日、月16日営業する場合なら、1日平均約1.9回の来店になります。

一見すると実現できそうな数字かもしれません。

しかし、実際には施術以外にも、準備、片付け、洗濯、予約対応、経理、発信などの仕事があります。

さらに、毎月安定して必要な人数のお客様に来ていただけるとも限りません。

また、30万円の売上があっても、そこから経費や税金などを考える必要があります。

ここで大切なのは、売上目標を高く設定することではなく、自分が希望する働き方と、必要な売上が合っているかを確認することです。

開業前に、少なくとも次の数字を書き出してみてください。

  • 毎月必要な生活費
  • サロンの固定費と変動費
  • メニューの平均単価
  • 営業できる日数
  • 目標達成に必要な来店人数

必要な売上だけでなく、実際に受け入れられる人数や、集客にかかる時間も考慮しましょう。

開業資金や運転資金、開業する業種・地域に応じた届出や設備の要件についても、事前に確認が必要です。

特に、すぐにサロンだけで生活費を賄う必要がある方は、売上が少ない期間も想定して資金計画を立てておくことをおすすめします。

開業前に考えておきたい5つの質問

ここまで、ひとりサロンを始める前に考えておきたい5つのことをお伝えしました。

最後に、簡単なワークをしてみましょう。

ノートでも、スマートフォンのメモでも構いません。

次の質問に、自分なりの答えを書いてみてください。

質問1

週に何日、何時間くらい働きたいですか?

質問2

どんな悩みや希望を持つお客様の役に立ちたいですか?

質問3

そのお客様に、どんなサービスや時間を提供したいですか?

質問4

自分のサロンを、どのような方法で知ってもらいたいですか?

質問5

希望する働き方を続けるために、毎月どのくらいの売上が必要ですか?

すべての質問に、今すぐ答えられなくても大丈夫です。

むしろ、答えられなかった質問が、これから調べたり考えたりする必要のある部分です。

まずは、今分かっていることと、まだ決められていないことを分けてみてください。

それだけでも、次に取り組むことが見えやすくなります。

まとめ|ひとりサロンの開業は 自分に合った形を考えることから

ひとりサロンを開業するためには、施術技術の習得だけでなく、メニューづくり、集客、資金計画など、さまざまな準備が必要です。

ただ、それらを最初からすべて完璧に決める必要はありません。

私自身、2013年に自宅の一室からサロンを始め、その後も働き方やサロンの運営方法を考えながら仕事を続けてきました。

これから開業する方にも、誰かの成功例をそのまま真似するのではなく、自分の経験や得意なこと、生活の状況を踏まえて考えてほしいと思っています。

まずは今回の5つの質問に答えてみる。

その中から、今の自分に必要な準備をひとつ選んで取り組んでみる。

開業に向けた最初の一歩は、そこからでも十分に始められます。

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