こんにちは。ひとりサロンコーチのかとうひろきです。
「技術を学んで、自宅サロンを開業した。でも、新規のお客様がなかなか来ない」
「Instagramも始めたし、チラシも配ってみた。それでも予約につながらない」
そんなとき、もっと発信しなければ、もっと集客を頑張らなければと考える方もいると思います。
もちろん、お客様にサロンを知っていただく活動は必要です。
ただ、新規のお客様が来ない原因は、必ずしも発信の回数や広告の量だけではありません。
そもそもサロンの存在を知られていないのか。知ってもらえていても、サービスの魅力が伝わっていないのか。それとも、予約までの流れに問題があるのか。
原因によって、取り組むべきことは変わります。
私は2013年、名古屋のマンションの一室から腸セラピー専門サロンを開業しました。開業当初は集客に苦労しましたが、その後、ホームページやお客様からの紹介などを通じて、13年間サロンを運営してきました。
今回は、その経験も交えながら、自宅サロンに新規のお客様が来ないときに確認したい5つのポイントを紹介します。
1. そもそもサロンの存在を知ってもらえているか
最初に確認したいのは、サロンの存在を必要としている人に知ってもらえているかということです。
施術技術がどれだけ優れていても、サロンの存在を知らなければ、お客様は予約できません。
例えば、名古屋で肩や首の疲れを感じている方がサロンを探すとき、「名古屋 整体」「本山 リラクゼーション」など、地域名とサービスを組み合わせて検索することがあります。
そのとき、自分のサロンが検索結果やGoogleマップなどに表示されているでしょうか。
Instagramで発信していても、その投稿を見ているのが同業者ばかりであれば、地域の見込み顧客には十分届いていない可能性があります。
まずは、次のことを確認してみてください。
- 地域名とサービス名で検索したとき、自分のサロンが見つかるか
- Googleマップなどに営業時間や場所の情報が掲載されているか
- ホームページに、どの地域のサロンなのかが明記されているか
- SNSの発信が、来店可能な地域のお客様に届いているか
Googleマップへの登録やSNS発信は、どちらも有効な手段になり得ます。
大切なのは、何となく発信を続けるのではなく、自分のお客様がどこでサロンを探しているのかを考えることです。
なお、自宅サロンの場合は、住所公開の範囲やプライバシーにも配慮する必要があります。Googleビジネスプロフィールの掲載条件を確認し、実際の営業形態に合った方法を選びましょう。
2. 誰のためのサロンなのかが伝わっているか
次に確認したいのが、サロンの特徴です。
例えば、ホームページに次のような言葉が並んでいたとします。
「心と身体を癒やすプライベートサロン」
「日頃の疲れをリセットする癒やしの時間」
どちらも悪い表現ではありません。
ただ、これだけでは、どんな悩みを持つ人に向いているサロンなのか、ほかのサロンと何が違うのかが分かりにくい場合があります。
お客様が知りたいのは、施術者が何を提供しているかだけではありません。
「自分の悩みに合っているだろうか」
「この人に相談してもよいだろうか」
ということです。
そこで、次の3つを整理してみてください。
- どんな悩みや希望を持つ人に来ていただきたいのか
- その方に、どのような施術やサービスを提供するのか
- 自分のサロンでは、何を大切にしているのか
例えば、同じオイルトリートメントを提供するサロンでも、静かな空間でゆっくり過ごすことを大切にする場合もあれば、丁寧なカウンセリングを通じて、その日の身体の状態に合わせた施術を大切にする場合もあります。
どちらが優れているという話ではありません。
お客様の求めていることと、サロンが提供していることが一致しているかが重要です。
また、ターゲットを細かく限定すれば必ず集客できるわけでもありません。
まずは、これまで施術した方や、来ていただきたい方の悩みを具体的に考えるところから始めてみてください。
3. お客様が安心して選べる情報が揃っているか
自宅サロンには、店舗型のサロンとは異なる特徴があります。
そのひとつが、初めて訪れる方にとって、場所や雰囲気を想像しにくいことです。
一般的な店舗であれば、外観や周囲の様子からある程度の雰囲気を確認できます。
一方、自宅サロンでは、初めて行く建物の中に入ることに不安を感じる方もいるでしょう。
だからこそ、ホームページには、お客様が安心して判断できる情報を揃えておきたいところです。
例えば、
- 施術者の顔写真とプロフィール
- 施術スペースの写真
- メニュー内容と所要時間
- 料金と支払い方法
- 最寄り駅、駐車場、アクセス方法
- 予約・キャンセルに関する案内
- お客様の声(掲載許可を得たもの)
などです。
顔写真を掲載することに抵抗がある場合でも、施術スペースやカウンセリングの様子など、サロンの雰囲気を伝える方法はあります。
また、自宅サロンでは住所をどこまで公開するかも大切な判断になります。
防犯面に配慮しながら、予約前に必要な情報と、予約確定後に案内する情報を整理しておくとよいでしょう。
私自身、サロンを運営する中で、ホームページを通じて自分の考え方や施術内容を伝えることを大切にしてきました。
実際に会う前でも、どんな人が、どのような考えでサロンを運営しているのかを知っていただくことはできます。
まずは、自分がお客様の立場になってホームページを見てみてください。
「ここに行ってみたい」と思うために必要な情報が揃っているでしょうか。
4. 予約までの流れが分かりやすいか
サロンに興味を持ってもらえても、予約方法が分かりにくければ、途中で離れてしまう可能性があります。
例えば、
「予約ボタンを押したら、どこに進めばよいか分からない」
「LINE登録が必要らしいけれど、その後の手順が書かれていない」
「空いている日時や営業時間が分からない」
こうした状態です。
ホームページの文章やデザインに力を入れていても、予約までの流れを確認していないケースはあります。
特にスマートフォンでは、パソコンと表示が異なることもあります。
一度、自分のサロンを初めて見つけたお客様になったつもりで、予約まで操作してみてください。
確認したいのは、次の5つです。
- 予約方法がすぐに見つかるか
- 料金や所要時間が予約前に分かるか
- 営業日や予約可能な時間が分かるか
- LINEや予約フォームの操作が分かりやすいか
- 予約後に何をすればよいか案内されているか
ここで意識したいのは、予約を急がせることではありません。
お客様が必要な情報を確認し、自分で納得して予約できる状態をつくることです。
また、アクセス数を確認できる場合は、ホームページを見ている人がいるのか、予約ページまで進んでいるのかも確認すると、改善する場所を判断しやすくなります。
5. 集客方法が自分のサロンと合っているか
ここまで確認しても、なかなか新規のお客様につながらないことはあります。
その場合は、現在取り組んでいる集客方法を見直してみましょう。
例えば、Instagramでの発信が得意な人もいれば、ブログで考えを伝える方が得意な人もいます。
地域のお店とのつながりをつくることが得意な人もいるでしょう。
私は開業当初、人とのつながりを広げようと交流会にも参加していました。
しかし、多くの人と短い時間で交流する方法は、私にとって負担が大きいものでした。
その後、自分の強みや得意なことを見直し、ホームページで考えを伝えることや、一人ひとりのお客様と丁寧に関わることを大切にするようになりました。
結果として、広告費をかけずにサロンを運営し、予約が2ヶ月待ちになった時期もあります。
ただし、この方法がすべてのサロンに適しているわけではありません。
私の場合に合っていた方法が、別の地域やサービスでも同じ結果につながるとは限らないからです。
例えば、開業したばかりで認知度が低いサロンでは、SNSや地域広告を活用することが必要な場合もあります。
一方で、ホームページへのアクセスがあるのに予約につながらないのであれば、発信量よりも掲載内容や予約導線を見直す方が効果的かもしれません。
自分が得意な方法であることも大切ですが、それ以上に、来ていただきたいお客様に届いているかを確認する必要があります。
集客方法を選ぶときは、次の3つを考えてみてください。
- 自分のお客様は、どこでサロンの情報を探しているのか
- その方法を、時間や費用の面で続けられるか
- 実際に問い合わせや予約につながっているか
得意なことを活かすのは、苦手な方法を一切使わないという意味ではありません。
自分にとって負担が少なく、お客様にも届く方法を探していくことだと私は考えています。
新規のお客様が来ないときの改善チェックリスト
ここまでの内容を、5つの質問にまとめます。
① サロンの存在は知られているか
地域名とサービス名で検索したとき、自分のサロンを見つけられるでしょうか。
② 誰のためのサロンか伝わっているか
ホームページを初めて見た人が、どんな悩みを持つ人に向いているのか理解できるでしょうか。
③ 安心して選べる情報があるか
施術者、施術内容、料金、場所、サロンの雰囲気など、必要な情報が揃っているでしょうか。
④ 迷わず予約できるか
スマートフォンから予約完了まで、分かりにくいところはないでしょうか。
⑤ 集客方法はお客様に届いているか
今行っている発信や広告が、実際に見込み顧客との接点になっているでしょうか。
すべてを一度に改善する必要はありません。
まずは、最も大きな問題がありそうなところをひとつ選んでみてください。
例えば、そもそもホームページを見てもらえていないなら、認知を増やす取り組みが必要です。
ホームページは見られているのに問い合わせがないなら、情報や予約方法を見直します。
問い合わせはあるのに予約にならないなら、料金、日程、サービス内容の伝え方などを確認します。
このように問題を分けると、何を改善すればよいのかが見えやすくなります。
私が13年間のサロン運営で大切にしてきたこと
ここまで、新規のお客様に来ていただくための方法を紹介しました。
ただ、私がサロン運営で大切にしてきたことを、もうひとつお伝えしたいと思います。
それは、新しいお客様との出会いだけでなく、今来てくださっているお客様との関係も大切にすることです。
ひとりサロンは、一日にお迎えできるお客様の人数が限られています。
そのため、毎月たくさんの新規のお客様に来ていただくことだけが、サロンを続ける方法ではありません。
一度来てくださった方が、必要なときにまた相談したいと思えること。
お客様の状態や希望を丁寧に伺い、その方に合った施術や提案をすること。
そうした積み重ねが、継続利用や紹介につながることもあります。
もちろん、すべてのお客様がリピートするわけではありませんし、紹介をお願いすれば必ず新しいお客様が来るわけでもありません。
それでも、新規集客と既存のお客様との関係づくりを、別々のものとして考えないことが大切だと思っています。
まとめ|発信を増やす前に どこに問題があるのかを確認する
自宅サロンに新規のお客様が来ないときは、つい「もっと集客しなければ」と考えがちです。
しかし、原因によって必要な対策は違います。
サロンの存在を知ってもらえていなければ、認知を広げる必要があります。
興味を持ってもらえているのに予約につながらないなら、ホームページの内容や予約方法を見直す必要があるかもしれません。
また、自分の得意なことを活かしながら、継続できる集客方法を見つけることも大切です。
私自身、13年間サロンを続ける中で、働き方や集客方法を見直してきました。
どの方法が正しいかではなく、今の自分のサロンには何が必要なのか。
まずはそこから考えてみてください。
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