こんにちは。「小さなサロンの学校」の加藤ヒロキです。
私はこれまで、自宅サロンを12年以上運営しながら、多くの個人サロンオーナーさんの集客や発信のサポートをしてきました。
その中でよくいただく悩みが、
「ブログやSNSで何を書けばいいかわからない」
「頑張って発信してるのに、反応がない」
「集客につながらない」
という声です。
実は、これには“ある共通点”があります。
それは、「サービスや商品だけを紹介している」ということ。
たとえば、「腸セラピーやってます」「整体60分◯◯円」といった投稿は、確かに間違っていません。
けれど、そういった発信だけでは、お客様の心にはなかなか届かないんです。
今日は、その理由と、もっと伝わる発信に変えるためのヒントをお伝えします。
発信の鍵は「なぜ」から始めること
マーケティングの世界では「ゴールデンサークル」という考え方があります。
これはサイモン・シネックさんという方が提唱したもので、簡単に言うと「伝わる発信は、“なぜ”から始まっている」という理論です。
構成はこうです。
- Why(なぜ):あなたは、なぜこの仕事をしているのか?
- How(どうやって):その想いをどんな方法で形にしているのか?
- What(なにを):提供しているサービスや商品は?
多くの人は、「What=商品・サービス紹介」から始めてしまいます。
ですが、心に響く発信やブランドは、必ず“Why”=想いから始まっているんです。
スターバックスは「コーヒーを売っていない」
たとえばスターバックス。
一見すると「コーヒー屋さん」ですが、企業理念では「人々の心を豊かで活力あるものにする“第三の居場所”を提供する」ことを掲げています。
これはまさに、スターバックスの「Why」。
そして、その空間づくりのために、内装・音楽・接客といった“How”があり、そのうえでコーヒーやドリンクという“What”がある。
だからこそ、あれだけの支持を得ているのです。
セラピストの発信も「想い」が出発点
これは、私たちセラピストにもそのまま当てはまります。
なぜなら、個人サロンにおいての「商品」は、技術や価格以上に“あなた自身”だからです。
どんな想いでお客様と向き合っているのか。
なぜその技術を選んだのか。
どんな未来を届けたいのか。
そういった言葉の方が、結果的にお客様の心に響くのです。
私自身の「Why」
私がセラピストをしている理由は、薬や病院に頼りきらない「自分の体を自分で整える力」を取り戻すサポートがしたいからです。
私自身、体調を崩していたときに、腸のケアを通して心身が整っていく体験をしました。
その感動があったからこそ、腸セラピーを学び、今はその技術を使って、悩みを抱える女性たちの力になりたいと思っています。
この“Why”があるから、どんなメニューを作るか、どんなブログを書くかでも迷いが少なくなりました。
自分の「原点」を言葉にしてみよう
「ブログに何を書けばいいか分からない」という方の多くは、自分の“想い”や“原点”が言葉になっていないことが原因です。
でも、最初はうまく書けなくて当然です。
「なぜ私はこの仕事をしているのか?」
「どんな人に届けたいと思っているのか?」
「この技術を通じて、どんな未来をサポートしたいのか?」
そういった問いを、自分自身に向けてみてください。
答えがすぐ出なくても、メモや箇条書きでOKです。
少しずつでも、自分の言葉を見つけていくことが、結果的に“選ばれるサロンづくり”につながります。
商品紹介だけでは響かない理由
これは私自身の実感でもありますが、集客に苦戦しているセラピストさんほど、「メニュー紹介」だけを一生懸命に発信している傾向があります。
もちろん、どんな施術なのかを説明するのは大事です。
でも、お客様はその「技術そのもの」を買っているわけではありません。
「この人なら信頼できそう」
「ここに行けば安心できそう」
そう思える「人となり」や「想い」に、共感して来てくださるのです。
ですから、ブログやSNSでは、メニューの説明よりも“あなた自身の声”を届けることを意識してみてください。
まとめ
- サロンの発信は「なぜこの仕事をしているのか」から始めるのがおすすめ
- 自分の想いや原点が言葉になれば、発信に軸ができる
- 技術や商品だけでなく、“あなた自身”がサロンの魅力になる
- 「伝える力」は、最初から完璧でなくて大丈夫。少しずつ育てていけばOK
あなたの言葉で、あなたの想いを、ぜひ届けてください。